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概要

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司法書士会の活動業務研究グループの紹介 静岡県司法書士会では、多様化する社会の様々なニーズに対するために12の研究グループを設置しました。各グループは、2年後の目標達成を目指してそれぞれ研究活動をスタートしています。今回は、その中から3つのグループの紹介をいたします。ブラジル人のための相談会を開催します!①「相続関連支援」②「株主対策支援」③「書類作成業務としての離婚事件の支援」④「傷害事件における損害賠償」⑤「養育費回収を中心とする財産開示手続等の研究」⑥「死後事務の理論と実践」⑦「民事信託の実践」⑧「ブラジル人の法的支援」⑨「有休農地の活用及び農業生産法人等を利用した農業支援」⑩「債権法改正への対応」⑪「インターネット取引被害救済の実践」⑫「創業支援」「ブラジル人の法的支援」グループリーダー青島 学海12の研究テーマ 私たちは、「ブラジル人の法的支援」をテーマとして与えられました。メンバーは浜松市、湖西市、磐田市の司法書士からなります。 司法書士は、普段、日本人から依頼をいただくことがほとんどですが、時には外国の方から依頼をいただくこともあります。とはいえ、それは不動産を買われる場面であったり、不動産を所有されていた方が亡くなり相続をする場面など、ごく限られた場面に過ぎません。しかし、外国の方であったとしても、日本人と同じように日常生活を送っている以上、日本人が直面する問題―例えば、契約トラブルや借金の返済、判断力が衰えてからの財産の管理や遺産の名義変更など―には同じように直面しているはずです。 ところで浜松市を中心とする県西部地区は、外国人が多数住んでいることが知られています。特にブラジルの方は、国籍別の人口では最も多く、浜松市内に総領事館が設けられるほどです。そこで、まずはブラジルの方の支援をできるようになろうと始まったのが当グループです。 早速、8月に第1回の委員会を開催し2年後の目標とする姿について話し合いました。そうして決まったのが、タイトルに掲げた「相談会の開催」です。 これまで県司法書士会では様々な相談会を開催してきましたが、おそらく外国の方を対象とした相談会を開催したことはないのではないでしょうか。外国の方からの相談を受けるには、言葉の問題もありますが、日本人と同じことに困っていたとしても、国籍が違うことで、適用される制度や法律が異なるため、日本人からの相談を受けるときとは違う知識も必要になります。 「相談会を開催する!」と目標を定めたとはいえ、実際に外国の方から相談を受けたメンバーはほとんどおらず、本当にニーズがあるのか、法的支援ができるまでにスキルアップできるのかなど不安要素も少なくありませんが、目標を達成するには、明確な工程を定めて準備を進めることが大切だといいます。2年後にこの記事のとおり相談会を開催できるように、研究を進めていきたいと思います。vol.113 ホーツーあなたに寄り添う法律家静岡県司法書士会8