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概要

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vol.113 ホーツーあなたに寄り添う法律家5 静岡県司法書士会特集1座談会 弁護士会会長司法書士会会長が語る「身近な法律専門家」大石康智 会長× 杉山陽一 会長静岡県司法書士会 杉山陽一 会長ていないのではないか、という不安はあります。テレビコマーシャルについても、費用対効果を考えると疑問視する声があるのも事実です。杉山/広告を含む広報には、その情報を受け取った人に?誤解をさせない“ということがまず求められると思います。「情報をうまく、効果的に伝える」のはその次に考えるべきことではないでしょうか。大石/弁護士会の活動が広く紹介されることで、活動領域の広さや専門性が広まっていくのではないでしょうか。「行政のお品書き」は始まったばかりですが、広報活動としての位置づけを踏まえ、これからも続けていきたいと思っています。杉山/司法書士法第2条に「司法書士は常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない」と定められています。 業務広告を行う際には、この条文を意識することが誤解やトラブルを防ぐことになるのではないでしょうか。 また、専門用語を極力使用しないなど、市民の皆さんに分かりやすい表現をしていきたいと思っています。司会/ホームページやソーシャルメディアなど、インターネット利用については、どう思われていますか?大石/個人的な考えですが、インターネットの利用は、メリットとデメリットがあると思っています。メリットとしては、やはり簡単に情報が手に入るということ。ただしそれはデメリットにもなり得ます。 例えば、一例として掲載した金額評価を、自分にも当てはめてそれが正しいと思いこんでしまうケース。あくまでも一例である、ということを理解して利用していただきたいですね。杉山/同感です。ホームページに事例を載せようという意見もあったのですが、現在は相談センターに連絡をしてもらうためのホームページ作りをしています。大石会長もおっしゃったような誤解を生じさせてもいけませんし、正解にたどり着かない場合もあるでしょう。問題は人それぞれですので、やはり直接相談をしてほしいですね。ホームページはまさしくその入口です。「身近な法律専門家」とは司会/それでは最後に、「身近な法律専門家」のイメージを、それぞれひとことで表現していただけますか?大石/弁護士は「社会のお医者さん」そして、法律事務所は「社会の病院」です。 健康を損ねたときにはお医者さんへ行くように、法的な問題を抱えて悩んでらっしゃるときは、弁護士を訪ねていただきたい。お医者さんが病院を構えるように、私たちは法律事務所を構えています。そこで、適切なアドバイスをします。まさしく、社会のお医者さんです。杉山/ひとことで表すなら「電話のむこうの司法書士」ですね。 冒頭でも触れましたが、私たちは電話による相談業務に力を入れています。あとから考えると小さな疑問や不安でも、解決する前は大きく感じるもの。そこで、電話をかけ相談してもらい、少しでもその不安を和らげてほしい。そういう思いでこのひとことにしました。 大きなもめごとは、弁護士の先生にお願いしないといけませんが、法律に関するちょっとした疑問や不安は司法書士が解決する、というイメージを作っていきたいですね。大石/司法書士と弁護士は、それぞれの持ち場が違います。また、個人によって得意分野がありますので、税理士や土地家屋調査士など他の専門士業も含め、そのコンビネーションがうまくいき、問題を解決していくことが、クライアントにとって最適な方法だと思っています。まさにワンストップサービスですね。司会/お話を伺う中で、両会長の思いは繋がるものがある、と感じました。ともかく、気軽に相談することから始まるのだ、ということがとても伝わりました。 この企画を通じ、両会の活動が広く県民の方々に伝わり、「司法アクセス向上」の一端を担うことができれば幸いです。 今日は本当にありがとうございました。