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概要

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司法書士会の活動高齢者・障害者のための無料相談会・市民公開講座 平成27年11月14日、静岡県司法書士会は、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート静岡支部及び一般社団法人静岡県社会福祉士会とともに、富士(富士市文化会館ロゼシアター)、焼津(ウェルシップやいづ)、浜松(なゆた・浜北)の県下3会場で「高齢者・障害者のための無料相談会・市民公開講座」を開催しました。3会場合計で65名の方に参加をいただきました。 市民公開講座第1講目は、社会福祉士さんによる豊富な実体験をもとにした「認知症高齢者、障害者の生活を守るということ」と題する成年後見制度の概要説明です。参加者からは「親族後見人の割合が年々低下していることに驚いた」、「高齢社会の進展に伴い、成年後見制度は益々必要になってくる。もっともっと介護・医療の現場に成年後見制度を浸透させるようにしなければならない」、「制度の対象となる高齢者・障害者の場合、周りにいる支援者も高齢の場合が多い。成年後見制度は手続きが難しく、途中であきらめてしまう方も多いと思う。平易に説明できるスキルアップが必要だ」といった真摯な意見が出されました。 第2講目は、司法書士による「司法書士と考える明日の安心と公証役場活用法」と題したお話です。公証役場というと「遺言」を思い浮かべる方が多いと思います。しかし、公証役場は「遺言」作成のほかにも信頼度の高い書類を作成することで市民生活に役立つたくさんの仕事をしています。成年後見との関係で言えば「任意後見契約」も公証役場で結びますし、終末期医療(延命治療)に関して自分はどうして欲しいのかを元気なうちに表明しておく「尊厳死宣言」も公証役場で作成してもらうことができます。更にはトラブル予防のため、貸金庫の解錠に際して公証人に立ち会ってもらい、貸金庫の中に何があったのかを文書として残してもらうこともできます。参加者からは、「公証役場の仕事について知らない方が多い。もっと周知する必要がある」、「延命治療を望まない人は多い。尊厳死宣言を作っておくことで安心して楽しく生活をすることができるようになるのではないか」といった意見・感想が出されました。 成年後見制度も公証役場についても、敷居が高くわかりづらいですね。我々司法書士は、制度と皆さんの間に立ってわかりやすい言葉で説明し、難しいと思われがちな制度を市民の皆さんにとって身近なものにしていきたい、そんな架け橋の役割を担いたいと思います。 無料相談の相談者は13名と多くはありませんでしたが、相談内容は「任意後見」、「相続」、「介護保険」、「親亡き後の問題」、「亡くなった後の事務処理の問題」等多岐にわたりました。 今回ご紹介させていただいた「高齢者・障害者のための無料相談会・市民公開講座」は、一昨年まで静岡県司法書士会と公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート静岡支部の共催で行われてきましたが、昨年から静岡県社会福祉士会も加わり、より充実した内容となっています。平成28年も秋口から初冬にかけて開催を予定しています。ご期待ください。浜松支部 山本 幸則4%20代30代19%70代4%60代18%50代36% 40代19%参加者の年代・人数20代【2名】・30代【9名】・40代【9名】・50代【16名】60代【8名】・70代【2名】・80代以上【0名】vol.114 ホーツーあなたに寄り添う法律家?? 静岡県司法書士会