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概要

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特集1座談会 静岡県司法書士会調停センターふらっと事務長司法書士佐藤 麻妃氏静岡県弁護士会会員桐蔭法科大学院教授大澤 恒夫氏大澤恒夫 氏コーディネーター/まずは、「司法書士総合相談センターしずおか」の取り組みについて佐藤さん、お願いいたします。佐藤/「司法書士総合相談センターしずおか」は、年間4000件ほどの相談があり、昨年より3名体制へと増員しました。次々と相談を受けなくてはならないため、相談員が意見交換できなかったり、消化できないまま次の相談を受けなくてはならなかったりする事態を改善するためでした。 量への対応として人数、そして質の向上を目指して、年に数回研修を行いました。そのひとつがアサーティブのトレーニングでした。谷澤/「コミュニケーション力アップとして、アサーティブを取り入れたい」とのお話をいただいたとき、正直少し迷いました。というのも、相談者に対するコミュニケーションは、アサーティブ以外の技術も必要だからです。 ただお話を伺ううちに、相談員同士がアサーティブになることには意味がある、そう感じてお話をお受けいたしました。 アサーティブであるということは、自他を尊重する、ということです。 例えば、相談員同士で相談技術について改善点を指摘し合えたり、よい点については褒め合えたり、感謝を伝え合えたり、守秘義務を守りながらも難しい案件については相談し合えたりできたら、相談活動に生きると思いました。また、事務所内での人間関係作りにも役立ててほしいと考えたんです。大澤/素晴らしいですね。私も昨年の日本弁護士連合会の会報への寄稿文で「『法的対話』再考」と題し、対話について考えてみました。いまのお話を伺って、対話も、やはりベースにあるのはアサーティブだと気付きました。自己理解が大切なのですね。 日常でも生かしていけたらと思いますが、これがなかなか難しい。排他的になる自分に気づき、あのときはもっとこうすればよかった、と思うこともしばしば。しかしそういった振り返りも大切で、省 市民と司法書士を繋ぐ場である「司法書士総合相談センターしずおか」、そして、話し合いの場である「静岡県司法書士会調停センターふらっと」。 価値観が多様化する現在、人とどう向き合うか、すなわちコミュニケーション力が鍵となってくるのは言うまでもありません。 今回は「未来を切り開くコミュニケーションのチカラ」と題し、3人の方々にお話を伺いました。「未来を切り開くコミュニケーションのチカラ」大澤 恒夫氏 × 谷澤 久美子氏 × 佐藤 麻妃氏コーディネーター/名波 直紀氏市民と司法書士をつなぐファーストコンタクトの場量と質、双方の向上を目指して2vol.116 ホーツーあなたに寄り添う法律家静岡県司法書士会